台風で苦労する若者、絶望的な国
台風が通過中ですね。
西日本のみなさま、お気をつけください。
都内は台風が通過し、蒸し暑くなりました。
昨日、近所のスーパーに行く際、すさまじい風雨で難儀しましたが、食物がなかったので、仕方ないなあとカッパで武装して出かけました。
ショックを受けたのは、台風なのにスーツ姿の若者が大型スーパーの入り口近くでマンションの看板を持ってたことです。「この状況でさすがに無理だろ」と思いましたよ。
午前中は風雨がなかったので無理しちゃったのでしょうか。
風が強くなり、若者はさすがに立っていられなくなりました。そして看板を持つのは断念し地面に置きました。その後、しばらく地面に置いた看板が吹き飛ばされないように足で押さえつけていました。
「そんなくそまじめにやる必要ないでしょ。上司もいないんだし」と同情を禁じ得ませんでした。
若者は携帯でだれかと話し、やっと看板を分解して大きな袋にしまいました。
土曜に台風でこんな仕事させられるなんてかれはまさに「奴隷」です。
「無理です」と言えばいいのに・・・。
言えないから、奴隷・使用人としてむちゃくちゃな仕事をさせられるんでしょうけれど。
若者はその後、帰ろうと開いた傘も風に破壊され、ずぶぬれになりながら悲しそうな顔でトボトボと歩いて去りました。
マンション分譲会社の役員たちはこんな現実を知らないでしょう。
彼らにとって従業員は「単なるコスト」であり、財務的には「販売管理費」としかカウントされません。
「こんな息苦しい世の中にしたのはいったいだれなんだ」と帰路考えました。
まずは、自民党と竹中平蔵ですね。そして彼らに投票した自民党の支持者。
そして、選挙に行かず悪をはびこらせた約半数の有権者ですね。
自分たちが大負けするから。
一方で、労働者の権利のために戦わず、従軍慰安婦問題や南京事件などに力を入れすぎたリベラル勢力にも大きな責任があると考えます。保守的な考え方の人間がリベラルを蛇笏のごとく嫌うようになったからです。国民の半数以上がリベラル勢力のことを単なる中国・朝鮮半島国家の「親和勢力」と見なしており、これでは政権奪還などできるはずがありません。わたしの目からみても、国内の労働者の困窮や貧困問題、脱原発などを主な論点にせず、自分たちの凝り固まった考えに酔って支持者を減らした愚かな集団としかうつりません。
労働組合の堕落も一因です。かつてある自動車メーカーの組合の幹部は組合の金でクルーザーなどを所持していました。これでは、一般労働者の支持が集まるはずがありません。その会社はフランスの国営企業になりました。当然ですね。
つまるところ、現在6000万人の使用人=雇用労働者にとって絶望的な状況です。
現状では、われわれの暮らしがよくなることはないでしょう。
高度プロフェッショナル制度の設立など悪くなる一方です。
300万人程度の資本家、経営者、開業医という支配層が楽しく暮らすために6000万人はひたすら搾取される状況です。
この支配ピラミッドから脱出しないと過労死しちゃいます。
当たり前ですけど、経営者や開業医の過労死ってありませんよね(笑)
若者にこの国は将来ないから米国に行けとアドバイスするのが大人の対応だと思う男