地銀統合のニュース。しかし地銀て必要なの?
https://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20180824-OYS1T50010.htmlwww.yomiuri.co.jp
先日、九州でふくおかフィナンシャルグループ(FFG)と長崎地盤の十八銀の統合が公正取引委員会に承認されました。
貸し出しシェアが高すぎるため公取委が難色を示していましたが、統合を後押しする金融庁やFFGが政府の未来投資会議の議題にせよなどと工作したため、押し切られた形でしょうか。
十八銀の純資産は約1600億円。FFGはそれを600億円でゲットできたため、負ののれん代が1000億円。
FFGの2019年4~6月期決算は、この1000億円が特別利益で計上されるでしょう。外国人株主を中心に喜びの声が出ているかな。一時的な株価押し上げや、配当につながる可能性は大いにありますから。
わたしはなぜ十八銀がこのような統合に応じたのか不思議でなりません。
リストラを進めれば、低金利や人口減少で苦しんではいるものの破綻する可能性は低い状況だったと思います。
銀行というビジネスは高金利を想定したビジネスモデルですので現在は非常に苦しい状況であることは間違いありませんが、銀行員の給与は総じて高すぎますし、人も多すぎです。銀行って、基本的にはなにも生み出さないビジネスですから。
フィンテックの応用で、リストラを進めればよいだけです。
どこの企業も同じですが、役に立たない40後半から50代には退場してもらうか、給与を下げればよいだけです。なにもせずに統合先に1000億円を献上する前にやることがあったのではないでしょうか。
地銀は地域の中小企業と向き合い、共生することが存在価値です。
わたしは、地銀に融資を申し込んだ際、門前払いされた経験があります。
企業に資金を融資しない銀行に価値はありません。
ソーシャルレンディングが活発になれば、起業を考える若者は地銀など相手にしない時代が来るかもしれません。
そのような銀行が経営が苦しいなどと言って公的資金に助けを求めるなど言語道断です。取り付け騒ぎが起きるかもしれませんが、特に上場しているケースでは救済する必要はないと思います。
まずは、地域の企業に向き合う。
そして適切なスケールにダウンサイジングする。
山陰地方の第二地銀の役員報酬が1億円以上だとかありえないケースも見聞きします。
統合の前にやることがあるだろうと強く思います。
もっとも大手地銀も零細地銀を引き取ると、自分たちも大変な負担になりますので、絶対に引き取らないという主張をされているようですが(笑)
東京社畜日記
「純資産1600億円の会社を600億円の時価総額 (プラスアルファ) で買収することができておめでとうございます。」